お客様宅にて行いました浴室換気乾燥暖房機の交換工事の様子をご紹介いたします。
施工前の状況と不具合の症状
既設の浴室換気乾燥暖房機は長年のご使用によって深刻な経年劣化が進んでおり、日常の使用に大きな支障をきたしている状態でした。浴室のスイッチを入れて運転を開始すると、すぐに「キーン」という耳障りで高い金属摩擦音が鳴り響くようになり、夜間の入浴時などは周囲の部屋にまで音が漏れてしまうほどでした。内部を調査したところ、長期間の稼働によってファンを回すモーターの軸受(ベアリング)が完全に摩耗し、焼き付きを起こしかけているのが原因と判明しました。このためファンの回転数が著しく鈍くなっており、浴室内の湿気や湯気を外へ排出する力がほとんど失われていました。その結果、浴室内にこもった湿気が原因で天井や壁面にカビが発生しやすくなっており、衛生面からも早急なリニューアルが必要な状況でした。
古い機種を使い続けるリスクと交換のメリット
このように製造から年数の経過した換気乾燥暖房機を「だましだまし」使い続けることには、単に換気効率が落ちるという問題だけでなく、目に見えない多くの安全上のリスクが潜んでいます。長年の稼働で機器の内部に溜まった微細なホコリや、そこに入り込む浴室の結露・湿気によって「絶縁不良」が引き起こされ、最悪の場合はモーターの過熱によるショートや、そこからの発火といった大きな電気火災に繋がる危険性があります。
最新の機器へ交換することの最大のメリットは、こうした重大な事故リスクを未然に根こそぎ解消し、毎日の入浴の安全性をしっかりと復活させられる点にあります。さらに、最新モデルは電気回路やファンのモーター効率が劇的に進化しているため、無駄な電力消費を抑えた省エネ運転が可能となり、日々のランニングコスト(電気代)を大幅に削減できるという経済的なメリットも同時に得ることができます。

交換機種の特長:高須産業「BF-533SHD + BF-SHDLS」
今回リニューアル用として選定・導入した機種は、確かな技術力で定評のある高須産業の「BF-533SHD」本体と、専用の照明連動スイッチ「BF-SHDLS」の組み合わせです。
この機種の最大の強みは、浴室・脱衣室・トイレの3室を同時に、かつ1台のシステムで効率よく一元換気できる「3室換気タイプ」であるという点です。それぞれの部屋からしっかりと空気を引き込む強力なシロッコファンを採用しているため、従来の排気システムに比べて圧倒的な換気能力を誇りながらも、運転していることを忘れるほどの優れた静音性を実現しています。さらに、冬場の厳しい寒さに対抗するための「グラファイトヒーター」を搭載しており、入浴前にスイッチを入れるだけで冷え切った浴室を遠赤外線効果で素早く、芯から暖めることができます。これにより、冬場に多発する脱衣室と浴室の温度差による「ヒートショック現象」の対策としても極めて有効な、非常に付加価値の高い高性能フラッグシップモデルとなっています。
工事の手順
- 既存機器の撤去と清掃:まずはブレーカーを落として完全に電気を遮断し、周囲のコンロや壁面を傷つけないよう床や浴槽へ徹底した養生を施します。その後、配線を安全に切り離し、役目を終えて油や湿気を含んだ重い古い本体を天井の開口部から慎重に取り外します。本体を撤去した直後、普段のお手入れでは決して手が届かない天井裏の開口部周りにこびりついた長年のホコリや汚れを、洗剤を用いて綺麗に拭き取り、新しい機器が隙間なく密着できるよう下地を完璧に清掃します。
- ダクト接続と気密処理:浴室、脱衣室、そしてトイレの3つの部屋から天井裏を伝って伸びているそれぞれの排気ダクトを、新しい本体の排気口へ確実に接続していきます。この接続部分にわずかでも隙間があると、湿気やニオイが天井裏に漏れ出して建材を傷める原因となるため、接続部の上から粘着性と気密性に優れた工業用のアルミテープを何重にも厳密に巻き付け、空気の漏れを完全にシャットアウトします。
- 本体固定と配線作業:ダクトの処理が終わったら、新しい「BF-533SHD」本体を天井の開口部へはめ込みます。天井裏のボルト吊り工法や支持金具の強度が十分であることを綿密に確認した上で、本体が運転時の振動で緩まないようボルトとネジで強固に締め付けて固定します。続いて、壁面の古いスイッチを取り外し、専用の照明連動スイッチ「BF-SHDLS」へと電気配線を確実に結線し、リモコンを使いやすい位置へと美しく据え付けます。
- 試運転と風量確認:すべての本体設置と配線作業が完了した後、ブレーカーを戻して通電テストを実施します。ただ動くだけでなく、浴室だけでなく脱衣室やトイレの各吸込口に専用の風速計(風量計)を当て、設計通りの風量で空気がしっかりと引き込まれているかを測定します。暖房や乾燥のヒーター機能も正常に立ち上がることを確認し、すべての電気工事・据付工事が完了となりました。
工事のまとめとお客様の反応・今後の注意点
すべての据付・結線工事が完了し、お客様お立ち会いのもとで最終的な試運転と動作確認を行いました。スイッチを入れた瞬間に、お客様からは「以前のあの激しい異音が嘘のように静かになった」と、劇的な静音化に対してまず驚きの声をいただきました。
さらに、換気能力が復活しているか「吸い込みのテスト」を各吸込口で行ったところ、すべての箇所でピタッと吸い付くほどの強力な排気力を発揮。その確実な吸い込みを目にされたお客様から、「これでこれからはカビや湿気に悩まされずに、安心して快適にお風呂に入れます」と、素晴らしい笑顔で大変お喜びいただくことができました。長年蓄積していた排気不良のストレスを完全に解消し、本来の健全な換気環境を取り戻せたことは、施工者としても大変嬉しく思います。
【今後の注意点】 今回設置した「BF-533SHD」は非常にパワフルな換気・暖房乾燥性能を誇る高性能機ですが、その高いパフォーマンスを長期にわたって維持するためには、日々のフィルター管理が極めて重要となります。
本機は浴室だけでなく脱衣室やトイレの空気も一括して大量に吸い込む構造のため、空気中に浮遊する綿埃や衣服の繊維クズなどがどうしてもフィルターに蓄積しやすくなります。もしフィルターが目詰まりを起こしてしまうと、風量が著しく低下して換気不足に陥るだけでなく、乾燥・暖房使用時に内部のヒーターやモーターへ過度な熱負荷がかかり、機器の寿命を縮める原因や予期せぬエラー停止に繋がってしまいます。
そのため、数ヶ月に一度を目安に、あるいはリモコンにフィルターお手入れのサインが表示された際には、必ず取扱説明書に沿ってフィルターを引き抜き、掃除機でのホコリ吸引や水洗いを行ってください。この定期的なワンタッチ清掃を行っていただくことこそが、今回実現した快適でクリーンな環境を末永く保ち、新しい機器を安全に長持ちさせるための最大のポイントとなります。
浴室乾燥暖房機や浴室換気扇の不具合、その他製品の設置や修理、交換に関するお困り事がございましたら、どうぞお気軽にご相談ください。電話やメール、LINEなど、お客様にとって便利な方法でのご連絡をお待ちしております。
☎044-829-5573
営業時間 9:00~19:00【日曜休業】
神奈川県横浜市、川崎市(高津区、多摩区、宮前区)東京都世田谷区、千葉、埼玉(一部)の浴室乾燥機・浴室暖房機取り付け可能。





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